こんにちは さいじょう鍼灸院の西條です。
2017年3月7日 (火)に共同通信社から配信されたニュースによると
厚生労働省の小委員会は6日、抗菌薬が効かない薬剤耐性菌の拡大を防ぐ対策として、軽い風邪では抗菌薬の使用を控えるとした診療の手引を大筋でまとめた。今月中にも公開する。
手引は主に外来診療を行う医師向け。風邪の症状であり、抗菌薬の過剰投与が指摘されている急性気道感染症と急性下痢症について、いずれも軽度の場合は抗菌薬を投与しないことを推奨している。ただ、乳幼児は特殊な配慮が必要として対象外とした。
一方、急性咽頭炎でA群溶血性レンサ球菌が検出された場合や、百日ぜきが疑われる場合は投与を検討する。
患者への説明用文書では、風邪や下痢の大部分は抗菌薬が効かないウイルス性の感染症で、適正に使わないと副作用が大きいことを紹介する。
抗菌薬の過剰投与などが続けば耐性菌が広がり、その結果、2050年には世界で年間1千万人が死亡すると推定されている。政府は20年までに抗菌薬の使用量を13年比で3分の2に減らすことを目標にしている。
日本は世界で最も多く抗生剤を多用する国だそうです。
アメリカやヨーロッパで、風邪で来院した患者に抗生剤を処方すると、その医者は藪医者だと言われてしまうそうです。
確かに抗生剤を必要とする感染症はありますが、風邪の原因のほとんどがウイルス性であり、抗生剤は菌に対しての薬なので、ウイルス性の風には抗生剤は一切聞きません。
二次的症状を抑えるために抗生剤が出されているのが現状です。
まだ細菌に感染していないのに抗生剤を服用していると、体内の良い菌、善玉菌まで殺してしまうので、免疫が低下したり、便秘や下痢になったりしてしまいます。
その結果、完治が遅くなってしまいます。
風邪は自然治癒力で治している
風邪に効く薬、はまだありません。
症状を抑える対症療法なんです。
風邪を治すのは、あなたの中に備わっている自然治癒力ががんばっているのです。
熱が出るのは、体温をあげて免疫力を高めてウイルスと闘っているからです。
倦怠感が出るのは、「動かないでゆっくり休みなさい」と体が訴えています。
ゆっくりしていた方が自然治癒力に回せるエネルギーが増えるからです。
鼻水や咳、くしゃみが出るのはウイルスを体外に出そうと頑張っているからです。
発熱や倦怠感、鼻水、咳、くしゃみなどの風邪症状を薬で抑えてしまうと自然治癒力は頑張れません。
風邪の治療は鍼灸治療がオススメ
さいじょう鍼灸院には、風邪症状で来院される方が多いのです。
脉診流経絡治療による鍼灸治療が自然治癒力を高めますので、、風邪の治療にはもってこいです。
鍼灸治療を受けてから充分に睡眠を取ってもらえれば、風邪症状はかなり早く回復します。
今後、もし風邪を引いたときには、薬を服用するという選択肢の他に鍼灸治療を受けてみるということも考えてみてください