こんにちは さいじょう鍼灸院の西條です。
2017年2月21日 (火)に共同通信社から配信されたニュースによると
たばこの煙に含まれる有害物質が壁や家具、車内に付着し、非喫煙者の体に入る”3次喫煙”が、血液成分や子どもの成長に悪影響を及ぼす恐れがあるとの研究結果を米国と中国の共同チームが英科学誌に発表した。
マウスを使った実験で、3次喫煙に遭う環境で出生直後から3週間飼育すると、そうでない環境で育てた場合に比べ体重が少なかった。成長したマウスの実験では体重に差はなかった。
また、出生直後でも成長した後でも、血液中の血小板数や赤血球の割合が少なく、炎症やアレルギー反応に関わる白血球が多かった。チームは「非喫煙者の健康を守るには全面禁煙が最善だ」と結論づけている。
注)2月3日付サイエンティフィックリポーツ
喫煙者本人が吸う煙を1次喫煙、タバコから出る煙(副流煙)や喫煙者が吐き出した煙を吸うことを2次喫煙(受動喫煙)と言うのに対して、
3次喫煙 とは、タバコを吸った場所に付着した有害物質を吸入することを言います。
室内でタバコを吸うと、壁や床、天井、カーテン、カーペット、家具などにタールやニコチンなどの有害物質が残留し、その有害物質から発癌性物質のニトロソアミンが発生していると判明しました。
換気をしながら喫煙しても有害物質の蓄積は防げません。
また、喫煙者本人が屋外でタバコを吸ったとしても、喫煙者の髪や皮膚、衣類などに有害物質が付着していて、有害物質を付着したまま室内に戻れば、その喫煙者が3次喫煙の原因になります。
たとえ喫煙をしていなくても有害物質が蓄積した場所で過ごす人の髪や皮膚、衣類などにも有害物質が付着しているので、室内に戻れば3次喫煙の原因になります。
このニュースによると、小さなお子さんがいる方や炎症やアレルギーを伴う疾患がある方は3次喫煙に気を付けなければいけませんね。
健康のためには喫煙をしないこと、喫煙場所には近づかないこと、喫煙者との付き合い方を考えないといけないのかもしれませんね